自然の中に身をおくことで変化せざるを得ないのは、五感。
ふだんも、都会に住んでいるわけではないから、それなりに、五感を養う工夫をしているようには思うものの、
いざ、夜は外灯はなく、星か月の明るさを感じるような場所に身を置くと、
暗いなりに見えるもの、感じるものにセンサーが働きだし、
なんとかそこで見よう感じようと努める。
大自然と言うと大きなものを想像してしまうのだけど、
その中で人が心地良いと感じるものは、実は繊細なサイズ感だったりする。
いつもの目で見ていてはそのサイズ感が発見できない。
自然とともに慣らした視点で見ないと、目の前にあっても見つからない。
こうしたい、というイメージがあって、それを見つけることも、
簡単なようでむずかしい。というか、目が変化してくれたら、簡単にみつかるんだけど。
自分が思っているよりもっと繊細な感覚を、忘れてはいけないんだと実感した。
人の目なんて、見ているようで見ていない。
そんなことを体験している山の家生活。
写真は、TOSHIHIRO KOZUMA の作品。
すべてがミニマムな、細胞レベルの描写。
すべての作品が違う次元にあるののように感じる。
友人家族のはからいで、初めて糸島を訪れた。
夏休みと重なって、訪問がかなわなかったお店もあったものの、いくつかお目当てのお店へ。
友人のセレクトが流石すぎて、好みの場所ばかりだったけど、どこのお店もこじんまりとしていながら、スタイルがあって、とても好ましい。
なんというか、大人のかわいさが香るような街というのか。
とはいえ、東京のようにごちゃごちゃと名所が立ち並ぶでもなく、
車ではしごしていくような距離感。
海沿いの方にいくと、海外のリゾートのような雰囲気あるコテージがあったり、おしゃれなカフェやプチホテルも。
糸島って、名称は聞いていたものの、魅力ある街づくりがされているんだなぁと、わずかながら感じた。
行ってみて、食してみて、味わって、わかるものがある。
日本にはほんとうに素敵な場所がたくさんあるんだなぁと、友人のパーフェクトなオーガナイズで楽しませていただいた。
写真は、おしゃれな糸島のブティックホテルにて。
どこか遠方に行くのなら、断然、飛行機派。
高い場所が苦手なわりに、飛行機に乗ってしまうと大きな機体の中という安心感で、怖さを感じない。
九州あたりまでの飛行距離なら、トイレに立つこともないから、窓側の席を選ぶ。
目的はこの景色を見たいため。
青空をしつこく見たい。
雲の様子をただただ眺めたい。
そこを、できればスマホに撮っておきたい。
空の青を見ると、どこまでも心が広がるような開放感がある。
「旅」そのものへの期待よりも、この飛行機時間のほうが楽しみだったりもする。
この夏の空の旅。
想像とちがう機体だったけど、青い空にライムイエローのような色がきれいだった。
空の上の景色は、ずっと見ていられる。