自分でできることを増やすとは?
子どもが成長する時に「大きくなったねぇ~」と思わず口にするのは、
出来ることが増えた時が一番わかりやすいような気がする。
自分でなんでもは出来ないけれど、ひとつでもふたつでも、出来ることが増えると、
行動範囲も広がるだろうし、自分の達成感も大きくなる。
大人になって、成熟を超え、老いというものを感じる時はいったいどういう時なのだろうか、と思うと、
きっと今まで出来ていたことが出来なくなったり、やろうという気力すら起きなかったりする時だと察する。
両親を見ていてもそう思う。
それが悪いわけでもなんでもなくて、人間は年老いていけば、そうなることは自然だし、無理に頑張らなくてもいいと思う。
そこまでの長い人生、さんざん家族のため、周りのために、尽くしてきた時間も長いんだから。
では、私くらいの人生半分くらいの人間はどうかといえば、
ある意味子供と同じで、ひとつでも二つでもできることは多い方がいいし、
やれることすら「やらない」選択をすることで、できることを自ら手放しているかもしれない。
人に頼むことに慣れてしまうと、「頼む」ことで物事が解決するかのように見えてしまうんじゃないだろうか。
自分で何かすることで解決でき、さらには小さな達成感まで感じられたりすることすら他人に頼んでしまうのは、合理的、といえばいいけれど、生きる強度みたいなものが弱まっていく気がする。
まさに「老い」に通じる感覚すら思う。
頼むことが良いとか悪いとかの話ではない。
もしも、その事は自分でできる事なのだとしたら、まずは「やってみる」方向で考えてみる方が、前向きなような気がする。
もしも、自分では「やらない」「できない」という設定の上、他人に頼む習慣が出来てしまっていたら、、、どうなんだろうか。。
自分でできることを増やすことは、実は自分の幸福感も上がると思う。
何しろ、それをやり遂げた時の満足感だって、自分で存分に味わえるし。
とはいえ、自分でやり遂げることに魅力を感じない人もいるのだよな、きっと。
やってもらう事で満足感。
そうかもしれない。というか、そうなんだな。
私は、自分でできることを増やして、それでも、出来ないことなんて星の数ほどあるわけだから、
そのときにこれぞ!という方に手伝っていただけたら、うれしいなぁと思う。
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