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大吉朋子 ブログDesigns854
2025.04.09

風のスイッチ

5か月ぶりの海では、今までにない感覚を味わった。

まずは、海に行くまでのTACOMAが快調だということ。
スムーズになんの問題もなく走る、その喜びをかみしめた。

海ではオフショアから始まり、波は小さいけれど、久しぶりの私にはちょうどいい。
初めはぎこちないかと思ったけど、思ったほど感覚は忘れていない、5か月入っていなかったという感覚がないことの方が少し驚きだった。
脳の記憶、体の記憶というのはすごいものだと感心した。

途中水平線の色が変わっていることに気が付いた。
うっすらと横線が入っているような景色。
あれはなんだろうと思いながら、ふわーっと一瞬にして海面の景色が変わっていき、風が変わった。
本当にカチッと音がなるくらいの様子で、北風から南風、オフからオンに変わった。
「あー、風がかわった…」と思った瞬間、近くにいたローカルサーファーの元気な女の子が、「スイッチはいったねぇ~」と大きな声で言った。
ああ、風のスイッチが入ったんだと、海にいないと感じられない感覚を覚えて、うれしかった。

海での感覚が日常のどこでどう影響するのかはわからないけど、自然の中に体を浸して過ごす時間というのは、やっぱりいい。
目に見えないけど、体の深部がいったん浄化されるような感覚が確かにある。
心のおり、みたいなものが、自分でもわからない微細なものの集積が、スーッと海に流れていく感じがするのだから、ありがたい。

今月は海の時間を複数回作ると決めている。

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