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大吉朋子 ブログDesigns854
2021.06.17

「ありがとう」と「すみません」

意識的にも、無意識にもよく使うことばに、「ありがとう」と「すみません」がある。
使い方によって、とても意味が異なるし、印象もとてもちがう。

どちらでもいいように思う事もあるかもしれないけど、このふたつの言葉は意識して使い分けたいと思う。

「すみません」をよく言う方にお会いした。
悪いわけでもないのに「すみません。」

しばらく話していても、しょっちゅう「すみません」というので、どうしてなのか聞いてみたら、

「すみません」と言うと、だいたいは話がこじれずに、相手に嫌な思いをさせることなく会話ができる、というようなことを以前の職場で習ったといい、印象を悪くしないための「つなぎ言葉」のような役目もあるというような説明だった。

なんてこった。と正直思った。
そういうシーンももちろんあると思うし、否定はしないけど、良くはない。
場合によっては相手を馬鹿にしているようにも受け取れてしまう気配すら感じたから。

それほど気にして聞いていなくても「ありがとう」という響きの方が、いい感じだと思うし、
「ありがとうございます」って、やはり気持ちがきれいになるような言葉だと思う。

「すみません」をいう時の思考回路と、「ありがとうございます」をいう時の思考回路はまったく違うだろうから、
できるなら、「ありがとうございます」を言える思考回路や視点を持ち合わせていたいと、思う。

日本語の「すみません」は、とても使い勝手が良くて、独自のニュアンスを伝える言葉なのだけれど、それを「ありがとうございます」に置き換えてみたら、もっと違うものが見えるんではないだろうかな。

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